ひと昔前のアイコムの無線機によく使われているマイクであるHM-12ですが、すでに製造終了し、その後継機種であるHM-36もまだ新品は売っていますが、生産中止との事。
ICOM HM-36 実売3800~4500円程度(2016/3現在 新品価格)
今後はIC-7300に付属のHM-219が代替となるそうです。
HM-219 IC-7300に付属 実売4000~4500円前後
機能は同じなんでしょうが、HM-219はカッコよくないんですよね。良くも悪くもイマドキな形です。古いリグには似合いません。
好き嫌いはあるでしょうが、あのHM-12、HM-36の無骨なカタチはレトロで良いと思うのですが。
CB無線機用のT-MⅡマイクも生産中止になってから高値で取引されているのを見ると、HM-12、HM-36もT-MⅡほどではないにせよ、いずれ高値になるのかもしれません。
しかしこのHM-12タイプのマイク、実はパチモンが出回っているのです。
EmpireというよくわからないメーカーからEM-101Hという型番で出ています。
ヤフオクなどで見かけた方もいらっしゃると思いますが、amazonで普通に購入できるのです。
このEmpire社について検索してみたのですが、サイト等も無いみたいですね。
おそらく中国製でしょう。
早速購入してみます。
見た目はまんまicomのHM-12のデッドコピーですね。
アップにしてみます。
あれ?なんか中の配線とか見えちゃってますが・・・
icomの本物HM-12と並べてみます。
左から、Empireコピー品、icom HM-12、icom IC-HM12
マイク部分アップ。
画像ではわかりにくいでしょうが、コピー品は表面のエンボス加工がワザとらしく安っぽいです。上部の縦のスリットも、コピー品は本数が少ないです。なので型を取って丸々コピーというワケではないようです。
裏面
安っぽい以外はまあ特に問題はなさそうです。ほんの少しだけコピー品は小さめで丸みが無いです。
重さです。持った感じかなり軽いです。
Empireコピー品 重量137g
icom IC-HM12 重量183g(HM-12は裏面に誤動作防止スイッチ付きですが179gでした)
軽いので、チャチさに拍車がかかっている感じです。
つづいてコードの長さ
コピー品はカールコード前後のストレート部が長いですね。
コードの長さを比較します。上がEmpire製コピー品、下がicom IC-HM12
カールコード自体の長さは同じくらいです。伸ばした長さは不明ですが。
コードの質感も硬く、艶の無い感じですが、気になるほどではありません。
さて、この見えちゃってる配線ですが、
バラしてみましょう。
おおう。コードが見えてたのはそういう事ですか。
マイクだと思ってたところは、マイクではございませんでした。
中華製コピー品にしては、意外とちゃんと作ってあるような気はします。
基板ですが、
刻印がありますね。「MH_36」?HMじゃなくて?なんか日付とシリアル番号まで入って手が込んでますね。
参考までに本家HM-12の中はこうです。
昔ながらのマイクの作りですね。
音声を比較してみましょう。リグはIC-2300(古っ)で430MHzF3Eで送信、受信はYAESUのハンディ機に外部スピーカーです。録音はスマホで録りました。声は友情出演の田中君(仮)。測定器など無いので、感覚でご判断ください・・・
Empire製コピー品
icom HM-12
んー、わかりません。実際に受信音を耳で聞いた感じもあまり変わらないような気がしました。鳴き合わせの環境と録音機材がショボいだけかもしれませんが。
FMだけでなく、AMやSSBではどうかも知りたいですが、まあこればっかりは、実際に交信して相手局からレポートもらわない事にはわかりませんね。
まあHM-36無き後の後継品としては、アリなんじゃないでしょうか。
送料込み2380円ですから、モービルなどに積みっぱなしでガンガン使い倒してもいいでしょうし。
内部も余裕ありますから、スタンバイピーやメロディ基板などを仕込んでもいいかも。
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